初心者でもできる配色設計ー信頼感を生む色選びの基本

ホームページやブログを立ち上げるとき、誰もが一度は悩むこと。

どんな色を使えばいいんだろう?やっぱり私にはセンスがないのかなあ
配色は、多くの初心者が最初にぶつかり、最も大きく、そして厄介なデザインの壁。
でも、安心してください。
色選びはセンスではなく、仕組みと設計で解決できます。
実は、プロのデザイナーが作る「信頼できるデザイン」も、すべて明確なルールと構造(3色ルールや心理効果)に沿って作られています。
感覚やひらめきに頼っているわけではありません。
信頼されるデザインには、ちゃんとしたルールと理由があります。
本記事では、色の知識がゼロでも迷わず整えられる、「信頼感を生む配色設計の基本」を具体的にお伝えします。
読み終えるころには、あなたもセンスに頼らないデザインの設計図を手に入れています。
色が整えば、印象が整い、結果として読者からの静かな信頼が生まれます。
今日で「配色迷子」を卒業しましょう。
配色で迷うのは「センスがない」からではない

ホームページやブログの配色を決めようとするとき、

何度試してもなんかパットしないなぁ。やっぱり私にはデザインセンスがないからだろうか。
と立ち止まってしまう人は多いです。
配色が難しく感じるのは、センスの問題ではありません。仕組みを知らないだけです。
デザインは感覚ではなく「仕組み」で整えられる
「デザイン」というと、アートのように感覚やひらめきで作ると思われがちです。
でも実は、プロが作るおしゃれなサイトや美しい広告も、すべて「明確なルール」に沿って作られているだけなんです。
たとえば、ウェブサイトで整った印象を生む要素には、以下のようなものがあります。
- メインカラーと補助カラーのバランス
- 文字が読みやすくなる背景色と文字色の「コントラスト」の基準
- 伝えたい印象(信頼感・親しみやすさなど)に合わせた色の「心理効果」
こうした整えるためのルールを知っているかどうかで、仕上がりの印象は天と地ほどの差が生まれます。
つまり、デザインの上手・下手はセンスではなく、情報をどう配置するかという「設計力」です。
配色の役割は「印象をコントロールすること」
配色とは、見た目を飾るための作業ではありません。
「訪問者にどう感じてほしいか」というサイトの印象を、意図的にコントロールするための設計作業です。
あなたが伝えたいメッセージに合わせて、訪問者に「信頼できそう」「読んでみたい」といった気持ちを抱いてもらう重要な鍵となるのが「色」です。
初心者でもルールを知れば必ず整う
難しく考える必用はありません。これからお伝えする3色のルールと、色が持つ基本的な印象を理解すれば、誰でもプロのように整った配色を作れるようになります。
センスの有無は気にせず、自分らしさを大切にしながら、「何を伝えたいか」というあなたの誠実さを基準に色を選んでみてください。
それが、初心者でもできる配色設計の第一歩です。
色が与える印象と心理効果を理解しよう

色は、言葉や文章を読むよりも早く、人の心に第一印象与えます。
たとえば、同じ内容のWebサイトでも、色が違うだけ読者が感じる印象は一変。
| 赤やオレンジ系が多い | 青やネイビー系が多い |
|---|---|
| 印象 情熱的、賑やか、親しみやすい | 落ち着いている、理性的、信頼できそう |
だからこそ、配色を考えるときに一旦立ち止まり、「どんなサイトにしたいか」を言語化し、「どんな印象を出したいか」を決めます。
それが決まれば、選ぶべき色は自然と決まります。
信頼感を出すなら「青系」
- 印象
- 誠実、清潔、冷静、知的
- 活用シーン
- 企業サイト、士業、金融系、テクノロジー系、病院
- ポイント
- 「堅実さ」を最も表現しやすい色。迷ったら青を基本に検討。知的で落ち着いた印象で、ビジネスの信頼感を高める。
親しみや温かみを出したいなら「オレンジ・ベージュ系」
- 印象
- 親しみ、温かさ、優しさ、活発
- 活用シーン
- 地域密着サービス、教室、カフェ、女性向け商品、個人ブログ
- ポイント
- 「人と人の距離の近さ」を表現するのに最適。明るくポジティブな印象があり、初めて訪れた人に心理的な安心感を与え、歓迎ムードを演出します。
高級感・重厚感を出したいなら「黒・ネイビー・深緑」
- 印象
- 高級感、重厚感、信頼、力強さ、洗練
- 活用シーン
- ブランドサイト、クリエイティブ系、ハイエンド商材、ファッション
- ポイント
- 「ブランドの格」を高める色。ただし、黒やネイビーは重くなりすぎると圧迫感が出るため、余白(白)や淡い色と組み合わせる「コントラスト設計」が重要になります。
清潔感・シンプルさを出したいなら「白+淡いグレー」
- 印象
- 清潔、シンプル、透明感、誠実、余白
- 活用シーン
- 情報を引き立てたいジャンル、ミニマリスト系、美容・健康
- ポイント
- 白をベースにすることで、メインカラーや写真、文字が最も引き立ちます。デザインに自信がないなら、背景は白(または薄いグレー)をベースにするだけで、失敗する確率を減らせます。
配色設計のゴールデンルール
色を選ぶときに大切なのは、「何色が流行っているか」や「誰かが良いと言っていたか」ではありません。
配色とは、「自分の想いや事業の価値を、どう訪問者に見せたいか」を決める設計作業です。
色に良し悪しはありません。
「どんなサイトにしたいか」→「どんな印象を出したいか」→「色を決める」
という流れだけを意識しましょう。これで、配色の迷いは半分以上なくなります。
大切なのは、あなたの事業や発信の印象に合っているかどうかです。
配色は「3色」で整えるのが基本


色は決まったんだけど、これらの色をどうやって使えば良いんだろう
色が決まったら、次は「どれくらいの量を使えば良いのだろう?」という問題が発生します。
ここで使えるのが、デザインの世界の黄金比とも呼ばれる「3色ルール」
色をたくさん使えば、確かに画面はにぎやかになります。しかしその分視線が定まらず、「落ち着き」や「信頼感」は失われてしまいます。
逆に、たった3色に絞るだけでサイト全体に統一感が生まれ、洗練された印象になります。
基本は「メイン・サブ・アクセント」の3色構成
サイトを構成する色は、役割に応じて以下の3つに分けられます。それぞれの「割合」を守るだけで、配色設計は9割成功です。
| 種類 | 割合 | 役割と主な使用箇所 |
|---|---|---|
| メインカラー | 約70% | サイト全体の印象を決める色(ヘッダー、フッターなど) |
| サブカラー | 約25% | メインを引き立て、情報を区切る色(見出し、ボックス、装飾など) |
| アクセントカラー | 約5% | 目を引かせたい重要箇所に使う色(リンク、CTAボタン、強調文字など) |
70% + 25% + 5% の比率を意識するだけで、全体のバランスが自然と整って見えます。
もし今、あなたのサイトがごちゃついているなら、このメインカラー(70%)の割合が不足している可能性が大きいです。
服のコーディネートのように考える
この3職ルールは、ファッションのコーディネートに置き換えると、とても理解しやすくなります。
- メインカラー(70%)
- スーツやワンピース。面積が最も大きく、前代の印象を決定づけます。
- サブカラー(25%)
- シャツやインナー・メインカラーを保管し、全体の調和を取ります。
- アクセントカラー(5%)
- ネクタイやアクセサリー。ごく少量で視線を集め、メリハリを加えます。
全体を色で埋め尽くすのではなく、「統一感のある土台(メインカラー)」を作り、そこに「小さな差し色(アクセントカラー)」で動きを与える。
Webサイトも服のコーディネートも、このバランスが「整える誠実さ」を生みます。
統一感を出すための3つの鉄則
ルール通り3色に絞っても、使い方を間違えると台無しです。信頼されるサイトを作るために、以下の鉄則を守りましょう。
- コントラストを最優先
白背景に黒文字のように、背景と文字色のさ(コントラスト)をしっかり取ることで「可読性」を良くします。これはデザイン以前のマナーです。 - 重要な導線を固定
ボタンやリンクなど、ユーザーに「行動してほしい」部分に使うアクセントカラーは、1~2色に統一します。ページごとに色を変えると、ユーザーはどこをクリックすれば良いか迷っていまいます。 - ブランドカラーを軸に
ロゴや事業の印象を象徴する色をメインカラーに据えましょう。この「軸」がブレなければ、サイト全体に一貫性が生まれ、結果的に信頼感につながります。
たった3色で十分個性を表現できます。
「どの色を主役にするか」を明確にし、残りの2色は主役を引き立てる舞台装置だと考えてみましょう。
配色に迷ったら「Coolors」で探そう


3色ルールは分かったけれど、具体的にどの色とどの色を組み合わせたら良いのかが分からない
配色設計で誰もが直面するこの悩みを解決する最も簡単な近道は、「プロの配色見本をそのまま参考にする」ことです。
プロのデザイナーも、ゼロから色を生み出すのではなく、既存のツールや見本からヒントを得て組み合わせます。
ここでは、WordPress初心者でも簡単に、そして無料で使える最強の配色ツール 「Coolors(クーラーズ)」 をご紹介します。
Coolors(クーラーズ)とは?
Coolorsは、世界中のデザイナーが作成・公開したカラーパレット(配色セット)を、数万件も閲覧できるWebツールです。
- 何が良いのか?
プロが作った「まとまりのある配色」をそのまま見つけられます。 - どんなところが便利なのか?
「おしゃれだな」と感じたパレットをクリックすれば、メイン・サブ・アクセントに使える色を、すぐにコピー可能なカラーコード付きで確認できます。
初心者がCoolorsで配色を見つける3ステップ
Coolorsには膨大なパレットがありますが、「印象を整える」という目的に絞って探すのがコツです。
- 【目的別検索】「印象」のキーワードで探す
まず、サイトの目的(前のセクションで決めた印象)に合わせて、トップページの検索窓で英語のキーワードを入れてみましょう。- 信頼感を出したいなら trust や corporate
- 温かさ・親しみを出したいなら warm や friendly
- 洗練された印象にしたいなら minimal や modern
- 【トレンドを参考】Trending(トレンド)ページをチェック
Coolorsのトレンドページでは、今世界で人気のある、間違いない配色セットが一覧で表示されます。「整った配色とは何か」を知るのに最適です。 - 【パレットを抽出】気に入ったセットを保存またはメモ
良いパレットを見つけたら、「この色をメイン(70%)、この色をサブ(25%)、一番濃い色をアクセント(5%)にしよう」と3色ルールに当てはめてメモします。無料登録すれば、自分だけの配色帳として保存も可能です。
「色」を真似するのではなく「印象」を借りるのがコツ
Coolorsを選ぶ上で最も大切な考え方です。
配色をそのまま「丸ごと真似」する必要はありません。それよりも、「この青とグレーの組み合わせは信頼感があるな」「このオレンジとベージュのセットは温かい雰囲気が出ているな」と、配色が持つ「印象」を借りるつもりで選びましょう。
サイトに反映するときは、必ず3色ルールの比率を意識して、背景、見出し、ボタンに当てはめるだけ。最初は「ちょっと地味かな?」と思うくらいが、長く使えて信頼されるデザインのちょうど良いスタートラインです。
信頼される配色を作る3つのポイント

ここまで読まれたあなたは、もう配色に「センス」は不要だと確信しているはずです。
あとは、配色ルールを実際にサイトに落とし込むための「信頼される配色」へ整える最後のコツを押さえるだけ。
色の数や比率を決めたとしても、現場での使い方を間違えると、せっかくの設計も台無しになりかねません。
どんなサイトでも共通する、「静かな信頼」を生むための3つのポイントを紹介します。
色を使いすぎない(引き算の美学)
Webデザインにおいて、「にぎやかさ」と「楽しさ」は紙一重。
色の種類が多すぎると視線が散漫になり、サイトの「落ち着き」「信頼感」が損なわれてしまいます。
信頼されるサイトの共通点は、例外なくシンプルであること。
- 3色ルール(70:25:5)の厳守
- 使う色は、極力同じトーン(明るさや鮮やかさ)でまとめる

このサイト、なんか安心できるわ。
そう感じてもらうためには、色数を絞り、余白を活かす“引き算の美学”を徹底することがいちばんの近道です。
コントラストを最優先し「読みやすさ」を守る
どんなに美しい配色でも、文字が読みにくければ、それだけで訪問者の信頼はゼロになります。
背景と文字のコントラストを確保することは、デザイン以前の「見る人への誠実さ」です。
- NG例:淡いグレー背景に、薄い水色の文字を重ねる(おしゃれだが、読みづらい)
- OK例:白背景に黒文字、または恋メインカラーの背景に白文字を使う。
読みやすいサイトは「細部まで丁寧に設計されている」という印象を与え、静かな信頼を放ちます。
まずは「すべての文字がスムーズに読めるか」をスマホ画面で必ずチェックしてください。
サイト全体で「色のルール」を統一する
トップページとブログ記事で色のルールがバラバラだと、訪問者は「このページは本当にこのサイトの一部?」と不安になり、ブランドの一貫性が崩れてしまいます。
同じ色が「同じ意味」を持つように、全ページでルールを統一します。
どのページでも色の使い方を統一しておくことで、ブランドの一貫性が生まれます。
- アクセントカラー(5%)は、ボタンやリンク、強調したい見出しに飲み使い、全ページで同じ色を適用する
- サブカラー(25%)は、装飾的なボックスや引用にのみ使う
「常に整っている」という一貫性こそが、デザインの中に「信頼」を宿す最後の仕上げです。
まとめ─配色は“センス”ではなく“設計”

もうおわかりいただけかと思いますが、配色とは、一部のデザイナーに許された「感覚やセンス」で決めるものではありません。
配色とは、「何を伝えたいか」を基準に印象を整えるための「設計図」です。
信頼されるWebサイとは、派手な装飾や最新技術で作られるものではなく、「見やすい」「整っている」「一貫性がある」といった、訪問者に対する誠実さから生まれます。
あなたが選ぶ色は、あなたの事業の“声”であり、“姿勢”そのもの。
色が整っているサイトは、訪問者に対し「この人は丁寧で、信頼できそうだ」という安心感を与えます。
逆に、色がチグハグなサイトは、たとえ伝えたい想いが熱くても、その熱意が雑然として届いてしまいがちです。
迷いが消える配色設計の4ステップ
配色設計は、この4つのステップを淡々と実行するだけです。
- 印象を決める:どんな印象を伝えたいかを明確にする
- 構造化する:3色ルール(70:25:5)でバランスを整える
- ヒントを得る:「Coolors」で目的の印象に合う配色を見つけ、印象を借りる
- 最終調整:コントラストの確保と色ルールの統一で誠実さを仕上げる
難しく考える必要はありません。この「3色ルール」と「印象の方向性」さえ意識すれば、あなたのサイトはプロのように整います。
配色とは、一部のデザイナーに許された「感覚やセンス」で決めるものではありません。「何を伝えたいか」を基準に印象を整えるための「設計図」。
信頼されるWebサイとは、派手な装飾や最新技術で作られるものではなく、「見やすい」「整っている」「一貫性がある」といった、訪問者に対する誠実さから生まれます。
あなたが選ぶ色は、あなたの事業の“声”であり、“姿勢”そのもの。
色が整っているサイトは、訪問者に対し「この人は丁寧で、信頼できそうだ」という安心感を与え、色がチグハグなサイトは、たとえ伝えたい想いが熱くても、その熱意が雑然として届いてしまいます。

